靴を作成する上で一番最初に行うのが“木型補正”です。 今週は、オーダーブーツの1足分、教室では今月からスタートされる生徒さんの1足分、古株の生徒さんで次作は木型を変更する方の1足分と、計3足分の木型補正が重なりました。
まずは、先日オーダーいただいた“レディースブーツ”。 来春、大学を卒業されるお嬢様の為の就職のお祝いに、というお母さまからのご注文で、早速ご来工いただき、足の採寸です。
Sさん追っかけ記録その②です。 ※①はこちらから➭ 今作で11足目なので、もう吊り込みはいいでしょう・・・。省略です。 ということで、“掬い縫い”の糸作り・・・、チャンを擦りこんで糸に強度を持たせます。 こんな感じで片方を固定し、チャンとロウを擦りこみます。 ※因みに別の方ですが、糸作りの動画はインスタからご覧ただけます。➭ 松脂と油を混ぜたこの“チャン”を糸に染み込
昨年はNHK大河に影響され、司馬遼太郎の小説を読み漁り、鎌倉~明治維新までの日本史にかなりハマっておりましたが・・・。 最近ハマっているのがこちら・・・、中野京子著『怖い絵』シリーズ・・・。 昔、時折博物館や美術館で、意…
初めての靴作りに挑戦中のTさん・・・。ミシンもほぼ初めてということで、まずは機械に慣れてもらいます。真っ直ぐ縫えるようになったら、次は曲線もなだらかなアールになるように繰り返し練習します。 靴はかばんや革小物と違って、曲線が殆どですからね・・・。仮履きを作成し、本番前に組み立て手順やつり込み
本年から新たに設定した『オンライン靴教室』・・。長野県在住のKさんが今月から新たにスタートいたしました。 本来『木型補正』や『型紙作り』に関しては、初めての方にはやや難易度が高いのでこちらで行い、アッパーの組み立てやつり込み作業などをメインに行っていただいておりますが、過去他の教室で一足作成
ハンドソーンに初めて挑戦中のKさん。前回は、中底の加工と芯材のスカイビング(革漉き)作業の途中でしたのでその続きの作業・・・。“包丁研ぎ”もだいぶ様になってきたようで、前回よりはかなりスピードアップ出来ているようですね・・・。漉きあがった“かかと芯”と“先芯”を、木型に固定し・・・、数日置いてしっかりと乾燥させておきます。ということで、こちらは後日、本つり込み時まで保管
歴10年目のOさん・・・。 これまで靴やかばん等、様々作ってまいりました。先日工房に置いてある、サンプル用の“ラウンドファスナー札入れ”を見て、 『次作はこれにチャレンジしたいですっ!!』 ということで、工房にある型紙を使い、早速革の裁断へ・・・。
因みにこの長財布、革のパーツだけで15種
これで11足目に突入のSさん・・。ハンドソーンウエルト製法では4~5足目くらいでしょうか・・・?まずは中底加工です。 水で濡らした革を木型に癖付けし、底面に合わせ切り回していきます。更に、掬い縫い用に作った“土手”に掬い針で下穴を空けていく様子・・・。この辺りは流石4~5足目・・・、手馴れた手付きでサクサク穴を空けてます。 多分初めての時から比べると、多分半分くらいの
今回、ハンドソーンウエルト製法に初挑戦のKさん・・・。 “型紙作りから自身でやってみたいっ!!” ということで、デザイン画➭ゲージ作成➭型紙作りから始めております。 教室だけでなく、ご自宅でも作業ができるように・・、ということで“My 木型”も購入し、気合十分ですっ!! 木型から写し取った“ゲージ”をベースにデザインを描き、型紙の基となる[展開作業]をしているところ・・・。
2足目製作中のHさん・・・。今回は“内羽根(Balmoral)”スタイルの靴を作成しておりますが、“閂(かんぬき)止め”をどうするか?・・・、ということを一応皆さんに確認しております。 どうするか?というのは、①簡易的な方法と、②高級靴などで見られる伝統的な方法とどっちで進めますか?・・・と
2足目の乗馬ブーツを作成中のTさん・・・。 前作は初足ということで、いわゆる“圧着式(セメンテッド製法)”にて作成しましたが、今回はハンドソーンウエルト製法にて進行中です。 また①に詳しく記載がありますが、中古の木型(脚の部分)にしっかり癖付けをした、本格的なジョッキブーツの製法にこだわって進めております。 ということで、アッパーの革も本格仕様ということで高級レザー“ボックスカーフ”を選択・・・。
これまで、ブーツ等で“袋ベロ”の靴を作ったことはありましたが、今回は“JM Weston ”や“Tricker’s”等でたまに見かける、短靴(ダービー[derby])バージョンで作成してみようかと・・・。 因みに“袋ベロ”というのは、靴の中に異物(砂や小石)などが侵入するのを防ぐため、蛇腹式の仕様になっているベロのことです。 これまで作成してきた生徒さんの靴でのパターンを見てみると・・・、 このような、いわゆる“モカシン(Moccasins)”パターンがひとつ・・・。また、カントリーorマウンテンブーツ等で見かける、
歴1年、現在2足目のHさん・・・。 前作は外羽根でしたが、今回は内羽根[バルモラル: balmoral]タイプに挑戦です。 1足目とは木型も変えたので、改めて仮履きを作成・・・。 足入れし履き心地を確認したところ、問題なさそうなので、早速本番へと入ります。 前作同様、履き口周りは“ヘリ返し”(折り込み)という装飾技法で進めます。 今回使用する革は、“アリゾナ”という高級タンニンレザーで色は“ターコイズ”カラーを選択・・、ちょっと奮発してみました。
先日ご紹介したOさん、追っかけ記録の第二段・・・。 ミッドソールとして5㎜厚の床側を圧着し、アウトステッチの準備を進めるOさん・・・。 ピッチは5㎜間隔で進める模様・・・。 まあカジュアルな雰囲気ということですので、これくらいが無難かと・・・。 ピッチが細かくなれば、その分手数も増えて時間も掛かりますしね・・・。 黒い革に黒い糸、ということで、あんまり目立た無くしたいのかな・・・。
昨年から通っていただいているKさん。最初は、 “あまり自信が無いから・・・、” ということで、気軽に始められる『レザークラフト教室』でスタートされ、“カービング”や、革ひもを使った“かがり縫い”等で革小物をいくつか作成いただきました。 3~4か月程続けてみて、 “これならなんとか、靴も出来そう・・・。” ということで、早速外羽根靴にチャレンジとなりました。 レザークラフト教室でも使ったヌメ革を使い、更には“手染め”も楽しかったご様子で、靴もご自身で染めることになりました。 いわゆる“パティーヌ”とか“スフマート”等といわれている染色技法ですね・・・。
靴歴はかれこれ4年位でしょうか・・・、ほぼ月の半分位がいわゆる“出張”ということで、日本全国を飛び回っている、超多忙サラリーマンのNさん。お仕事終わりでの作業なので、フルで通えないこともありますが、毎回スーツ&ワイシャツ姿で、コツコツ地道に進めていらっしゃいます。Nさん、まず最初に作成したのが
かれこれもう6~7足目位でしょうか・・・・、Oさんの新しい靴です。 なにやら今回は、“革の編み込み”をワンポイントにしたデザインにするようです。 いわゆる『イントレチャート(intrecciato)』ってやつですね・・。イタリア語のintrecciare(編む)からきた、主にバッグや靴などで使われている言葉です。 型紙はこんな感じで仕上げてみました。 イントレチャートは、革小物等で私もよく型紙作りをしておりますが、その場合は本体革に彫刻刀等で切込みを入れ、その切れ込みに細く切ったテープ状の革を上下に編み込みます。
朝ドラ「カムカムエブリバディ」もいよいよ佳境に・・・。父親ジョーさんの影響で、時代劇好きな女の子に成長した“ひなたちゃん”が登場してからは、安子⇒るい時代とは異なり、やたらとコミカル路線が続いております。こちら、お友達が遊びに来た、ひなたの部屋なのですが、つっこみどころが満載です。
左上の「さむ
靴は10作目を超える、ベテランSさん・・・。昨年暮れにダービーの仮履きを終え、いよいよ本番へと突入いたしましたが・・・・、なんとここへきて吊り込み作業に大苦戦・・・。これまで『ホールカット』の靴等も作ってきたので、もう吊り込みはお手の物・・・、と私も思っておりましたが・・。どうやら、革の“伸び
昨年、初めての靴作りで『乗馬用ブーツ』(ジョッキーブーツ)を作成したTさん・・・。 乗馬がご趣味ですから、当然2足目も、乗馬ブーツで・・・。 しかも、次は、 “是非、ハンドソーンウエルト製法でっ!!” と、強いご要望でしたので、早速中底加工から進めてます。 しかも、中古で乗馬ブーツ&専用木型を購入されてきました。 因みに、左の黒いブーツ本体は特にいらなかったらしいのですが、木型とのセット販売だったので、やむを得ず購入したとのこと・・。 ・・・・、気合入りまくってますっ!