秋冬に向けオーダーブーツを作る~その壱

久しぶりにブーツ作り・・・、秋冬に向けて丁度良い頃合いかと・・・。

オーダーブーツ クリッピング

オーダーブーツ ベロのクリッピング


まず、ベロ部分をクリッピング・・・。
教室の生徒さんの靴の場合、ほとんど業者さんにお願いしておりますが、今回は自分で・・・。
オーダーブーツ 革の裁断

オーダーブーツ 革の裁断


おおまかなデザインはこんな感じです。
オイルヌメのライトブラウンをベースに、履き口部分はベージュのスウェード(スーパーバック)のコンビネーションにしてみました。
オーダーブーツ 飾り穴

オーダーブーツ 飾り穴


単純な“親子穴”ではなく、5種類の大小の穴を使い分けてやや控えめな感じで・・・。
オーダーブーツ ダブルステッチ

オーダーブーツ ダブルステッチ


ミシンステッチは全て“ダブルステッチ”を施してみました。
オーダーブーツ スキンステッチ1

オーダーブーツ スキンステッチ1


更に今回は“スキンステッチ”も取り入れてみました。
オーダーブーツ スキンステッチ2

オーダーブーツ スキンステッチ2


スキンステッチとは、裏面から針を入れた後、表側へは針を貫通させず、革の内部のみを縫い通すという、やや難度の高い縫製の事をいいます。
裏から針を入れて一旦革の断面に出し(因みに革の厚みは1.5㎜程)、更にもう一方の革の断面から刺した針を再び裏に通しているわけですが、内部のみを縫い通すので表面には縫い糸が出てきません。その代わり縫った跡が紋様のように浮かび上がります。

オーダーブーツ スキンステッチ3

オーダーブーツ スキンステッチ3


正直、強度的な意味合い等は全くなく、単なる装飾的な意味合いの技術ですが、一部の靴好きにはたまらない意匠のひとつです。
代表的なところではエドワードグリーンやオールデンといった、高級メンズブランドでよく見られます。
オーダーブーツ スキンステッチ4

オーダーブーツ スキンステッチ4


たったひと穴でも表に貫通したりすると、そのパーツは全て採り直しになりますので、かなりリスキーな縫製です。
オーダーブーツ ライトアングルステッチ

オーダーブーツ ライトアングルステッチ


でもって、モカ縫いも“ライトアングルステッチ”という難易度高めの縫製・・・。
こちらも、表面から刺した針を裏に貫通させず、革の側面(こちらも1.5㎜厚の断面に針と糸を通します。)に下穴を空けていくので、スキンステッチ同様、リスキーな技法です。
ひと穴無事に空く度に、ため息をつきながら進めてます。

無事アッパーが完成し、つり込み作業へ・・・。

オーダーブーツ 先芯つり込み

オーダーブーツ 先芯つり込み


先芯をしっかりと固めて・・・、
オーダーブーツ 先芯加工1

オーダーブーツ 先芯加工1


木やすりやガラス片、サンドペーパーを使って、きれいなラインになるよう成形していきます。※奥が成形前で、手前が成形後・・。
オーダーブーツ 先芯加工2

オーダーブーツ 先芯加工2


底面のエッジをしっかりと出し、かつ歪みのないよう慎重に進めていきます。
オーダーブーツ 吊り込み作業1

オーダーブーツ 吊り込み作業1


ということで、無事つり込み作業まで進みました。
次回は掬い縫いからです。
オーダーブーツ 吊り込み作業2

オーダーブーツ 吊り込み作業2

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