オーダーや教室で、バッグ・革小物等これまでいくつもの型紙を作成して参りしたが、どんどんと増えていく今日この頃・・・。
“後日改めてまた使うかも・・・。”
というアナログ的発想から、大きなファイルに入れて閉まっておくのですが、使うのはほんのごく一部・・・。
結局、似たような構造のモノでも、サイズが違ったりすればまた新しい型紙を作ってしまうわけで、溜まる一方です。
ということで、CAD始めました。
(なんか、“冷やし中華始めました!”みたいですが・・・。)
ここ数日、YouTube動画や、図書館から借りてきた『高校生から始めるJW Cad入門』なる本とにらめっこしながら日々奮闘中・・。
まずは、最もシンプルな“カードケース”・・・。
今更ですが、これは便利ですね~。
複写や反転は勿論、アールも数字さえ入れれば、あっという間に正確に描かれます。
また、型紙づくりで最も大事な、曲線と直線の長さを合わせる作業等も一発で測定してくれたり、ステッチピッチ等の微調整も型紙の段階でできたりと、慣れればかなりのスピードアップになりますな・・・。
ということで、続いてはイントレチャートの名刺入れ・・・。
“イントレチャート”とは【ボッテガヴェネタ】等に代表される革を編み込んだ意匠のひとつ。
実は、CADを始めようと思ったのは、型紙の整理もそうなんですが、この“イントレチャート”をやりたい、というのも理由のひとつ・・。
前に一度作成したことはあるのですが、その時は縦糸と横糸のように細いテープ状にカットした革を文字通り編み込んで作成しておりました。
それでも間違いではないのですが、本来はベースとなる革に部分的に切込みを入れて、横糸部分(もしくは縦糸部分)のみをテープ状にカットし編み込んでいくのが主流のようです。
その際、ベースとなる革に彫刻刀のような刃物で切込みを入れていくのですが、上下の穴が繋がらない様、互いに1㎜づつヅラしながら切込みを入れていきます。
分かりますかね・・。
因みに、上の写真、無数に描かれた“斜めの点線”部分がその切込みの位置になります。
これって定規とシャーペンでの手作業だと超大変なんですが、CADだとかなり楽になりますし、何より精度が各段にあがります。
ということで、名刺入れ完成~!
少し前の流行りに乗っかって“丹次郎”柄にしてみました。
ということで、ここ数日すっかり“イントレチャート”づいているので、後日改めて第二段を・・。
※因みに第二段(ブックカバー)はこちら➭Jw-Cadを使ったイントレチャート(応用編)~素敵な幾何学模様はいかが?