中敷きで足の回内を補正する。

前回の続きです。
 

 
ソール、ヒールを付けグラインダーで削り廻して、無事完成と相成りました。
 
因みにこちら、前ブログでもお載せした仮履きの時の写真で、気になる所見があると言っていたものですが・・・、
 

 
分かりづらいので、ラインを描き込んでみました。
 

 
いわゆる、“脚”の中心線“足”の中心線を描き込んでみるとお判りいただけると思います。
 
正常な方の場合、赤と青のラインはほぼ一直線になりますが、このような状態のことを“過回内”といいます。
イメージとしては、真っすぐ立っている状態で、足の裏だけを外側に向けるような感じです。
 
逆に足の裏を内側に向けるような状態のことを“過回外”といいます。
 
ご本人は、真っすぐ立っているつもりなのですが、これまでの歩き方の癖とでもいいますか、無意識にこうなってしまいます。
 

 
今回のローファーのような“履き口”が広い靴の場合、上の写真の様に足の内側(踏まず部分)が下に落ち込み、逆に外側(くるぶし側)に隙間が生じてしまう、といったことになってしまいます。
 
この様な足の方は意外と多く、いくら木型や型紙で修正しても改善が見られないケースが多いです。
 
先ほども記載したように、小さい時からの歩き方の癖や、通常の方より縦アーチが落ち込んでいたりと要因はいくつかあります。
 
 
と、取り敢えず、靴が完成したので、まずはそのお写真を・・・。
 

 
初めての1足ですが、とても綺麗に仕上がりました。
 

 
元のデザインはメンズのローファーでしたが、中をピンクにすることで、女子っぽくなりましたね・・。
 

 
でもって、早速足入れ・・・。

 
右は差ほど目立ちませんが・・・、
 

 
左足はやはり“回内”の症状が顕著になっていますね・・・。
 
ということで、中敷きで補正をしていきます。

 
通常の4つのパットに、ヒール(踵部)には内側にのみ高さを補てんするパットをいれてみました。
 
また、足の採寸時の情報として、縦アーチの落ち込みを補てんする為、大きめの“踏まずパット”を一枚追加し・・・、

 
少し補正されましたが、まだ、若干残っております。

 
余り急激に入れ過ぎても違和感を感じる場合がありますので、まずは1週間程この状態で試していただきます。
 
ただ、ご本人は“回内”のことは認知できておらず、踵のホールド感や全体の履き心地はご満足いただけているようなので、ヨカッタと思います。
 
しかしこういった症状は、お若いうちは筋力がありますので全く問題はありませんが、年齢を重ね筋力が落ちてくると、その弊害が足首、膝、腰等に顕著に表れてきます。
今の内から歩行癖を直していくための処置として、お薦めしております。

ところで、Yさん、次はチャッカブーツに挑戦予定。また“タニノクリスチー”の写真を持ってきました。
余程好きなのね・・・。