靴教室|初めての靴は真っ赤でインパクト大!

初めて靴作りに挑戦するTさん。
 

 
まずは、仮履き作り・・・。
 

 
“ワニ”と呼ばれる道具を使って初めての吊り込み。
テコの原理で、革を引っ張り、寄せて、更に釘で留めていく、という作業なのですが・・・、
 

 
おぉ~、上手い上手いっ!
 
なかなか要領がいいですね~。初めてとは思えぬ、綺麗で均等な皺寄せが出来てますよっ!
 
 
ということで、仮履きをサクッと終え、早速本番へと突入・・・。
 

 
使用する革は、赤いオイル絞りの革・・・。
 
“折角自分で作るんだから、ちょっとくらい目立った方がいい”
 
とのことで、チョイス。
 
あとは、同じクラスのYさんが同じオイル絞りの黒で靴を作っているのを見て、真似をした・・・、という噂もありますが・・・。
 

 
Yさんの時もそうですが、オイル絞りの革は厚みが2.0㎜強もあり、吊り込みがややしんどいと思いますので、吊り込みシロを漉いておきました。
 

 
芯材を入れて踵を吊り込み・・・、
 

 
更には先芯を入れて、トウの吊り込みを終え・・・、
 

 
なかなかいい感じで仕上がって来ました~。
木型は“オブリーク”といわれる、人間の足の形に極力寄せたタイプのものを使っております。
“ビルケンシュトック”などで代表的なスタイルのものですね・・。
 

 
底材には6㎜厚のクレープを選択し、
 

 
革の“飾り押し縁”も付けるみたいです。
 
因みに飾り押し縁とは、文字通り“飾り”となりますので、圧着式(セメンテッド製法)の靴では付ける付けないは、個人の選択となります。
飾り押し縁を付けると、ひとまわり靴が大きく見える為、男性➭付ける・女性➭付けない、といった傾向がありがちですが(あくまで当工房調べですが・・・)、ただ、車でいうところの“バンパー”的な役割もありますので、アッパーが傷付きにくい、といった利点もあります。
 

 
隙間ができないよう慎重にソールと木型の間に押し込み・・・、
 

 
最後にグラインダーで削り廻して・・、
 

 
完成~!
 

 
ヒールの積み上げでは、赤いスポンジを“差し色”として入れてみました。
 

 
しかしこの革、写真によって随分色の見え方に違いがありますが、これもオイル絞りの特徴です。
 

 
是非、いろんなところで履いてあげてください。

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