前回、出し針を折りながらもなんとか出し縫いを終えたSさんの続きです。
※その①はコチラ➭靴教室|SKさん追っかけ記録①~ホールカットに挑戦の巻
※その②はコチラ➭靴教室|SKさん追っかけ記録②~出し針折っちゃいました。の巻
ソールの前半分には2㎜のシートを貼るため、踏まず部分を一生懸命磨いております。
その後は、ヒールの積み上げ・・・。
これまでは釘を使ってヒールを固定していましたが、
“木で出来た[ペイス]を使う方法もありますよ。錆を気にする職人さんなんかはこれで留めていく人もいますから・・・。”
などと、ポロっと話したら・・、
“では、今回はその方法でっ!”
・・・も~、なんでも新しい事試したがるんだから・・・。
でもって、ヒールにできた“アール”と“アゴ”をグラインダーで落としていきます。
“アゴを落とす”とは、同じ厚みのヒールを何枚も積み上げていくと・・、
こんな感じで、どんどんヒールの後ろに隙間が生じてきてしまうのですが、
一枚積み上げるごとに、少しずつヒール前部(この部分のことを“アゴ”といいます。)を削っていって・・・、
最後に取り付けるトップリフトを付ける頃には水平になっているわけです。※まだ若干アールが残っているので少し隙間がありますが・・・。
“突き面取り”という道具で、コバの形を整えて・・・、
こちらは“化粧釘”といわれる装飾のひとつ・・・。因みにこれも今回初めて・・・。
そして・・・・、遂に“手染め”に突入です。
普通、染めが初めての人は緊張して、筆入れを躊躇するもんなんですが・・・、
何の迷いもなく、ガンガン攻めていきます。
見ているこっちがドキドキです・・・。
※でも、“ヒドゥンチャネル”ではビビッてましたけどね・・・。
取り敢えず、下地の色が入ったようです。
因みに、今回は水溶性染料“バチック”の、こげ茶と黄茶をSさんのセンスで配合した模様・・・。
最後に“黒”を少しずつ加えていき・・・、
いわゆる“スフマート”といわれる、濃淡を際立たせる染めです。
コバとヒールにはソールリキッドの濃茶を入れ・・・、
“メンチュウロウ”を擦り込み、熱した鏝で溶かしながら磨きを掛けていきます。
いい感じ・・・。
最後に、色落ち防止で“レザーフィックス”でコーティングを施します。
今回は“艶あり”の方で・・・。※右足がレザーフィックスを入れた方です。
ということで、完成~!
Sさん、これまで何足か作ってきたのに、いずれも奥さんから“スルー”されていたそうなんですが、流石にこの靴を見て、
“凄~いっ!ちょっと、私にも作ってよっ!”
と、初めて言われたそうです。
ということで、Sさん次足は奥様の靴に決定~!