娘さんの大学卒業&就職祝いを兼ね、昨年暮れに靴のオーダーを承りました。
仕上がりのデザインは、こんな感じ・・・。
卒業当日の袴姿に合わせ、真っ白な編み上げブーツがお好みの様です。
足の採寸及び木型補正等は昨年暮れのブログでご紹介済なので、ここでは割愛し・・・、
※その様子はこちら➭木型補正3連チャン!!~からの型紙作成。
仮履き作成です。
イメージしやすいように、仮履き靴も工房にあったホワイトレザーを使用しました。
細かなデザインも、ほぼサンプル通りで・・とのことなので、そのままにしておりますが、その辺りは仮履き後、多少の変更は可能です。
ということで年明け後に完成した仮履き靴をお渡し、1週間程履いていただき、修正箇所を確認後、本番作成です。
甲からベロにかけての立ち上がりがあるので、この様に事前に癖付けをしてからの組み立てとなります。
因みに本番にて使用する革は、姫路のタンナーさん仕上げの『SIENA』。北米産のスムースステアで、色は“ミルクホワイト”。
写真では分かりにくいのですが、仮履き革が完全な“白”に対して、若干ですが黄色味が入っております。
底付けはハンドソーンウエルテッド製法で、
完成~!
スミマセン、引っ越し等バタバタの中での作業だったので、製作過程すっ飛ばしており、写真撮る暇ありませんでした・・・。
サンプル写真では、かなりボリューミーなクレープソール(ゴム)仕様ですが、
大人の女性を目指し
“歩くときにコツコツなる方がカッコイイっ!!”
とのことで、そのままレザーソールをご所望・・。
“ヒドゥンチャネル”にて出し縫いし、底材はドイツ産の高級オークバーク『MARTIN社』のモノを使用しました。
※別にオークバークだから音が鳴る、ということではないのですが・・・。
ギリギリでしたが、無事卒業式には間に合いました。
ご卒業及び就職、おめでとうございます。
この後、引き続きお母さまからも同様にブーツのオーダーをいただきましたので、こちらは製作過程等もう少し詳しくご紹介したいと思います。