埼玉で靴の修理のお仕事をされているという女性のJさん。
1足目からハンドソーンウエルト製法でチャレンジしてみたいとのこと・・。
靴作り初心者の方にはあまりお勧めはしておりませんが、やはりお仕事で日々向き合っているだけあって、仮履き作りの行程を見ているとかなり手際も良さそう・・・。
ということで、早速中底加工です。
5㎜のベンズを切り出し、木型に癖付けし・・・、
掬い縫いの“溝堀り”作業から、“下穴”空けまで・・・。
なかなかいい感じです。
因みにアッパーデザインはシンプルな“外羽根”仕様で・・。しかも初足なので、黒のカーフを使用するようです。
吊り込みも、ソツなく無難にこなしますな~。
もう2~3足目位の経験値ありますって感じで淡々と進めていくJさんです。
仮つり込みでバランスをチェックし、芯を入れた踵部の本つり込みから、トウ部へのつり込み作業へ・・・。
初めてなので、当然作業手順の解説書面を見ながらなんですが、ほとんどアドヴァイスしなくても正確に進めていきます。
バッチリです~っ!!
先芯もベンズの革を手漉きして、本格仕様で・・・。
Jさん、修理のお仕事ではこの“つり込み”作業はまず行わないので、初心者といっても良いのですが、とてもきれいで丁寧な仕事ぶりです。きっと本職(修理)の方でも丁寧なお仕事をされているんだろうな~と感じますね・・。
先芯が乾燥して固まったら、木やすり&ガラス片&サンドペーパーを使って、なだらかにラインを整えていきます。
しっかりとエッジも出ており、今回はここまで・・・。
次回は“掬い縫い”作業へ突入です。