メンズに人気のクラッチバッグ・・・。文字通り[clutch(クラッチ:掴む)]ように持つバッグです。トートバッグ等の大きなバッグに入れて補助的に使うこともあるので、セカンドバッグともいいます。
昔は、“おじさんが集金等の時に持っている鞄”のように、私世代的にはチョット“ダサい”バッグといったイメージでしたが、最近は昔ながらのモノは勿論、2wayで使える“二つ折りタイプ”等、色んなデザインがあり若い人にも人気があるようです。
※クラッチバッグについて詳しく書かれた面白い記事を見つけました。➭メンズのクラッチバッグが「ダサい」と言われる理由【正しい持ち方まで】
今回も、まだ20代の若い男性からのご注文で、因みにこちらが今現在使用しているクラッチバッグだそう・・・。(W:240㎜、H:170㎜)
持ち歩くサイズ感としてはこれと同じか、もう少しだけ大きくしても(但し最大でも20~30㎜迄)大丈夫とのこと・・・。
常に持ち歩く、“二つ折りの財布”と“スマホ”及び“カードケース”を入れるのであれば、これで何とかギリギリ収納できたのですが、最近持ち歩くようになった文庫本が入らないので何とかしたいと・・・。
ただ、これ以上あまり大きくはしたくないと・・・。
なるほど、なるほど・・・。
いつも持ち歩くものがほぼ決まっているような方は、必要最小限のモノがしっかり収納でき、且つ持ち歩きに支障が出ないよう大き過ぎない“ジャストサイズ”が理想なんですね。
写真、左上の大きなハトメ(リング)・・・。ここに指を引っ掛けて持ち歩くデザインなのですが、これがあるが故に中に無駄が生じ、大きさの割には収納スペースが狭いのがこのバッグの特徴ですね。
ということで、この“ハトメ”の代わりに外側に大きめの“Ⅾカン”を取り付けることに・・・。
また、元のバッグの内装にはポケットは無かったのですが・・・、
この様に、文庫本がギリ収まる程度のポケットを付けて欲しいとのことなので、・・・
こんな感じの“片マチ”ポケットを付けます。
外装の革は、工房にある国産カーフのブラックを選んでいただき、
L字ファスナーはオリジナル同様に仕上げました。
尚、コバはオリジナル同様“ヘリ返し”処理を施し、全体を組み立てていきます。
※上記作業の簡単な動画はこちらのインスタから➭クラッチバッグインスタ動画
本体入れ口のファスナー(#5:gold)を取り付け・・・、
ファスナー部分をミシンにて縫製していきます。
内側はこんな感じ・・・。
チェーン&ナスカンも装着できるよう小さい“Ⅾカン”も左右にそれぞれ取り付け・・・、
完成~!
写真の財布・文庫本・携帯は私のモノですが、お渡しの際ご自身の持ち物をそれぞれ入れていただきましたが、ジャストサイズっ!!
しっかり収納は出来るけれども、大きくなり過ぎないギリギリで攻めてみました。