かれこれもう6~7足目位でしょうか・・・・、
Oさんの新しい靴です。
なにやら今回は、“革の編み込み”をワンポイントにしたデザインにするようです。
いわゆる『イントレチャート(intrecciato)』ってやつですね・・。イタリア語のintrecciare(編む)からきた、主にバッグや靴などで使われている言葉です。
型紙はこんな感じで仕上げてみました。
イントレチャートは、革小物等で私もよく型紙作りをしておりますが、その場合は本体革に彫刻刀等で切込みを入れ、その切れ込みに細く切ったテープ状の革を上下に編み込みます。
※因みに革小物のサンプルがこちら➭Jw-Cadを使ったイントレチャート(応用編)~素敵な幾何学模様はいかが?
ただ、今回の靴の場合は、それぞれの革に切込みを入れ、交互に編み込んでいく手法となります。
ということで、出来上がった“仮履き”靴がこちら・・・。
羽根の外側だけ、まさにワンポイントで編み込んでおります。
なんとか、要領を得たところで、早速本番革で“型入れ”作業です。
使用する革は、“ディナオイル絞り”というタンニンレザーのブラックをチョイス・・・。
編み込み部分で色を変えた方がよりインパクトもあり、イントレチャートも映えると思ったので、同じディナオイル絞りの茶や赤等(全6色)をお勧めしたのですが、頑なに拒否・・・。
“シンプルなのがいいっ!!”
とのことだそうです。
ハイッ、失礼しました・・・。
ということで、編み込み編み込み・・・・、
元々の革の厚みが2.0㎜程の為、重なる部分の厚みがかなりありますので、部分部分で漉きを施してあります。
ライナーは“鶯(うぐいす)色”と、なかなか渋い色を選択です。
ということで、吊り込み作業へ・・・。
いい感じで、順調に進んでおります。