昨年暮れから、バッグ類を大量生産中のMさん・・・。
先日のブログで、“捨てマチ(帯マチ)”構造バッグの型紙作りでお悩み中・・・とお伝えしましたが、そのバッグがいつの間にやら完成しておりました。
お悩み中のブログがこちら➭かばん教室|複雑な帯マチ(捨てマチ)バッグの考え方
兎に角、制作意欲が止まらないらしく、色々なものを同時進行していらして、教室では“ミシン縫い”や“革漉き”等、工房でしかできないことを中心に行い、ご自宅でその他の作業を進めてこられるので、私も何がどこまで進行しているのか追いつけていないのが正直なところです。
あれから色々と試行錯誤されたようで、ちょっと変わったデザインのバッグに仕上がりました。
いわゆるショルダーバッグなのですが、肩紐の“根革”部分2か所が前胴にのみ付けられているような構造です。
普通このタイプのバッグですと、マチ部分の両サイドにバランスよく付けるか、前胴・背胴とたすき掛けの様に付けるかのどちらかだと思うのですが、このバッグは前胴側にのみ付いています。
この構造ですと、肩に掛けたり何かに吊り下げた時に傾いてしまうのですが、そこはマチが絶妙に“薄く”仕立てられており、その傾きがほとんど気にならない、という感じです。
また、実際に肩からぶら下げると体の一部にバッグ底部が当たるので、実用にはほどんど支障をきたさないとのことです。
なるほど・・。
ファスナーを全開しても中のモノが落ちない様、落下防止の中布も付けてみました。
また、合間を縫って、専用鋏ケースもサクッと仕上げ・・・・、
今は、床革等を使った、“ハンドル”のサンプルを作っているみたいです。
今後、ハンドバッグや、やや大きめのバッグで使う、しっかりとした持ち手を作るためのサンプルだそうで、使った革の厚みや、仕上がった時の曲線の曲がり具合、また穴のあけ方等、どん欲にマスターしていきます。
まだまだ、制作意欲が衰えなさそうなMさん・・・、次回作が楽しみです。