かれこれ12~3作位にはなるのでしょうか・・・。久々ご登場のMさんです。
かばんの基本的構造である『内縫い』『外縫い』『平縫い』の様々なパターンは勿論、【マチ】についても『帯マチ(捨てマチ)』や『蛇腹マチ』等、やや変則的なバリエーションのバッグも作成してきて、かなり作品の幅が広がってまいりました。
※Mさん過去作の一部はコチラ➭22.03.11 M・Kさん(8作目)
➭22.03.04 M・Kさん(7作目)
➭21.12.18 M・Kさん(6作目)
こちらは、比較的経験値の少ない『外縫い』の試作品・・・。
ミシンステッチがしっかり見える為、縫製の精度が求められる分、内縫いよりも精度が求められます。
また、ヌバックレザー(クロム鞣し)での外縫いで、“コバ”を顔料で仕上げるパターンも試しているようです。
こちらは独特なデザインで有名な【ヴィトン】の『エスプリ』を再現してる模様・・・。
曲線での“玉縁ち”で切り返すことで独特なシルエットを表現しているバッグです。
内縫い仕様でひっくり返すと・・・、
こんな感じになります。
また、既存のデザインだけでなく、オリジナリティも出そうと試みているようです。
こちらはよく見られる“巾着型”のバッグなのですが、底材には“ベンズ”と言われる5㎜強の牛革を使用してみたいとのこと・・・。
正直、この“ベンズ”はバッグというよりも靴で多用される素材です。靴の“中底”や“本底”、または“ヒール”の積み上げなどで使う為、工房に常備してるのですが、靴教室の生徒さんが使用しているのを見て、取り入れたようです。
ミシンでは縫えない厚みの為、どのように固定するか色々試案しておりましたが、いい感じで仕上がりました。
その他、チャームとしての“フリンジ”や、大きめの“ハトメ”を革で包む(くるみハトメ)等にも挑戦し、結構盛りだくさんで仕上げました。
更には、ラウンドファスナーのポーチ・・・。
ということでMさん、コロナが始まってからの約2年間、ほぼ毎週通っていただきましたが、この春無事卒業されました。
この後ミシンや漉き機を購入され、ご自身で製作・販売を展開していきたいとのこと・・・。
応援してます。是非頑張って下さい。