もう、かれこれ10足目位でしょうか・・・?
Sさんの、ダービー製作です。
スマホでサンプルを観ながら、メダリオンの型紙を作り・・・、
革の裁断です。今回はブラックのカーフを選択。
お~、無駄なく最小面積で採ってますね~。流石ベテランさんです。
ミシンもだいぶ手馴れた感じで、サクサク進んでおります。
ということで、アッパーはこんな感じで・・・。
因みに、今回履き口は“パイピング”で処理をすることにしました。
0.5㎜厚に漉いた革を、こんな感じで履き口に糊付けした後ミシンで縫い付け・・・、
この様に、クルンと断面に巻き込むようにし、裏に貼り付けます。
因みに、履き口の処理としては、この他に・・・、
薄く漉いた代部分を折り返す、“ヘリ返し”(もしくは折り込み)処理と・・・、
この様に、やはり薄く漉いたテープ状の革を2つ折りにし、“わ”の部分をアッパーとライナーの間に挟み込む“ビーディング”(一部“玉出し”と呼ぶところもあり)と呼ばれる技法があります。
※因みに上記2枚の写真は“オンライン靴教室”でご紹介している動画集の一部となります。➭オンライン教室案内
“ヘリ返し”は装飾的意味合いが強く、パイピングは装飾+補強的な感じで、ビーディングは主に補強を主眼に置いた技法だと思われます。
こちらは、ビーディングのサンプル靴のひとつ・・・。
分かり易く、異なる色の革でビーディングパーツを使っております。
もちろん、なんの施しもしない“切りっぱなし”という靴もありますので、ご自身の靴を作る際、履き口をどうするのか参考にしていただければ、と思います。