オーダーブーツ製作、その弐です。
※その壱はこちら➭秋冬に向けオーダーブーツを作る~その壱
その壱ではつり込み作業迄で、次は掬い縫い~出し縫いという流れでしたが、作業に没頭すると、どうしても写真を取るのを忘れてしまいまして・・・。
出し縫い迄終わってしまいました。
今回はいわゆる『べヴェルドウエスト』で仕上げてみました。
靴全体のシルエットをキレイに見せる為の意匠のひとつで、ウエスト部分を極力細く仕上げる、手仕事ならではの技術です。
アウトソール(本底革)のウエスト部分は極力細くし、“ヒドゥンチャネル”で起こした薄皮のみを長めにしておいて、この様にコバに巻き込んで仕上げております。
上の写真の様に、ウエスト~トウ部分では『ピッチ10』(約2.5㎜間隔)での出し縫いを掛けておりますが・・・、
内・外のウエスト部分は薄皮を巻き込むことにより、出し縫いのステッチは見えなくなるので、写真の様にこの部分は6~7㎜間隔で縫っております。
ということで、完成~!
※スミマセン、ヒール積み上げ作業も写真撮り忘れてしましました。
この写真ではちょっとわかりにくいですが底面は『フィドルバック』にし、ついでにヴィンテージスチールも付けてみました。
寒い冬場は、ひもを結んだり解いたりが面倒なので、内側にはファスナーを付け、簡単に脱ぎ履き出来るようにしております。