2足目の乗馬ブーツを作成中のTさん・・・。
前作は初足ということで、いわゆる“圧着式(セメンテッド製法)”にて作成しましたが、今回はハンドソーンウエルト製法にて進行中です。
※因みに追っかけ記録①はこちら➭靴教室|TNさん追っかけ記録①~乗馬ブーツ2足目はハンドソーンで挑戦!!
また①に詳しく記載がありますが、中古の木型(脚の部分)にしっかり癖付けをした、本格的なジョッキブーツの製法にこだわって進めております。
ということで、アッパーの革も本格仕様ということで高級レザー“ボックスカーフ”を選択・・・。
ご自身のイニシャルなんかも入れて、超コダワってますっ!!
ライナーもやや御高めの革を使い、ファスナー部分の“ベロ”を取り付け中・・・。
両足、順調に進んでおります。
後は、かかと部分を縫い付け・・・、
ご自身で用意した中古の乗馬ブーツ専用の木型を使い、癖付け&最後の縫製作業へ・・・。
一般的なブーツの場合、“足”の部分は他の靴同様、木型を使って靴の形にしていきますが、筒部分(つまり“脚”の部分)は木型等を使わず、縫製のみで仕上げることが殆どです。
しかし、本格的な乗馬ブーツ(jocky boots)の場合、この様に木型に合わせながら、手縫いで少しづつ縫い進めながら木型のカタチに癖付けをしていきます。
ということで、とっても手間がかかるんですね・・・。(なので市販の乗馬ブーツは10万~20万円と高額なんです。)
ひと針ひと針・・、穴の位置を合わせつつ、また変な皺ができない様全体を見ながら、少しづつ進めていきます。
上から(もしくは下から)単調に縫い進めるのではなく、写真の様に4~5か所位から分けて少しずつ全体を引き締めていくのがキレイに癖付けするコツですね・・。
ということで、ようやく片足が完成・・・。
もう片足も同様に進めていきます。時間も手間も掛かりますが、こだわりの一足に少しずつ近づいているようです。
次回③ではつり込み作業&掬い縫いの作業へ突入です。