靴教室|正月に家で仕上げたホールカット

ベテランYさんは、14足目に突入です。
 

 
ご自身専用の“マイ木型”もこれで3足目・・・。
 
今回は、トウのシェイプもご自身で加工して、オリジナリティに拘りました。
 

 
また、アッパーデザインは“ホールカット”・・・。なんだか最近工房で流行ってますな・・・。
 

 
やや堅めの革で仮履きを作った際(上の写真、モスグリーンの革)は、何とか綺麗につり込めましたが、ホンチャンのヌメ革ではやや苦戦を強いられたようです。
 

 
ということで、何とか木型に吸い付くよう十分水を含ませてから吊り込みました。
 
“え~、シミになっちゃってるじゃないっ!”
と思われるかもしれませんが、ご安心ください。
 

 
はい、乾けば殆ど分かりませんから・・。
 

 
先芯を付けて、(ちょっと、ペースト付け過ぎですよ・・・。)
 

 
なんとか上手くまとめまして・・・、
 

 
掬い縫いまで、無事終了~!
赤いクロスの閂止めが目立ってます・・・。
 
 
 
と、いつの間にか出し縫いも、ヒールの積み上げも終え、周囲を綺麗にまとめていきます。
 

 
これは何をしているかというと、ガラスの破片を使ってコバ周りやヒール周りを整えております。
 
包丁で切りそろえたあと、木やすりで大まかに整え、その後ガラスでより綺麗にしていきます。
 

 
これは、ガラス迄終えたところ・・・。更にこの後、サンドペーパー(#120⇒#240⇒#400)、そして鏝(コテ)を使って仕上げていくわけですね。
私は、この後#600⇒#1000までやりますが、今回Yさんは#400辺りで切り上げたようです。
 
 
と、この後年末年始を迎え、家に持ち帰って作業を進められたのですが・・・、
 

 
いつの間にやら完成~!
パティーヌ(革染め)も初めてチャレンジしたようですが、お正月にじっくりと取り組んだみたいで、いい感じに仕上がったようです。
 

 
ということで、写真の靴は既にひと月程履き込んだ状態での撮影・・・。
 

 
お気に入りの一足がまた追加されたようですね。
 

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