前作にて、ご自身で購入したオレンジのオイルヌメの革でノートカバーを作成したOさん・・・。
余った革でラウンドファスナーの長財布を作成中です。
30個近いパーツの革漉き(下処理)を施し、組み立て作業へと突入です。
※前回、革漉き作業の様子はこちら➭かばん教室|Oさん:ラウンドファスナー札入れへの道のり~その壱
こちらは、内装部分の一部・・・。いわゆる“胴裏”やマチ部分には、臙脂色の1.2㎜の革とベージュのシャンタンをチョイスしたようです。
でもって、こちらがその他の内装部分と、表胴のオイルヌメ(オレンジ)・・・。
前回もブログで記載しましたが、兎に角パーツが多いので、重なる部分は“極薄”にする必要があります。
当工房では漉き機もありますが、機械では漉ききれない部分を包丁で丁寧に漉いていく必要があるので、下処理に時間が掛かるわけです。
中の“小銭入れ”部分にはファスナーが付いたパターンになっております。
また、左隣の台形のパーツは“笹マチ”といって、笹型(V字型)になって折り畳めるマチです。
本来、全てミシンでの縫製が可能ですが、最後の表胴の縫製のみ手縫いをするようです。
ミシンで表胴に下穴だけを空ける“から縫い”を掛けておいて(糸を通さず穴だけをミシンであけていく方法)、その穴をガイドに菱ギリを使って裏胴やファスナーに貫通させて縫っていきます。
というわけで完成~!
実はこれ、お母さまへのプレゼント・・・。
先日の“母の日”にプレゼント予定でしたが・・・、ギリ間に合わなかった模様・・・、残念!!。
でもまあ1週遅れくらいでしたから、きっと大丈夫ですよ。いっぱい使ってくれるといいですね。