オンライン教室のTさん・・。
※前回のブログはコチラ➭オンライン靴教室|Tさん、外羽根の型紙作りに挑戦!
型紙作りから始めた為少し遅くなりましたが、ようやく“仮履き靴”が完成いたしました。
いわゆる“木型抜き”をお持ちの場合はご自身で木型を抜き、足入れ・チェックを行いますが、Tさんはまだお持ちでないので、一旦こちらに送っていただき、木型を抜いたうえで、次の行程の資材と一緒に返送しております。
まあ、概ね問題無いのですが、閂(かんぬき)の位置の指摘や・・・、
あと、“つり込み”もチョット甘いですかね・・・。
センターから向かって左側がTさんつり込み・・。右側が私が一度釘を抜いてやり直した方です。底面と側面のエッジがハッキリと出る様、打つタックスの間隔やヒダの向き等、細かいところも修正し、次回のオンラインでアドヴァイスし、本靴に備えます。
ということで、仮履きが終わりいよいよ本靴製作へと入ります。
まずは“中底加工”からとなります。
5㎜厚のベンズをお送りし、動画を観ながらご自身で加工していきます。※実際は動画で作業をご覧いただいておりますが、コチラではご覧いただけないので写真のみとなります。
“土手”外側を落とし・・・、
内側の薄革は後で戻せるよう、繋げた状態で切り回していきます。
Tさん、2週間程じっくりと、しかも何度も動画をご覧いただいた後の、Zoomでのオンライン上のスクリーンショット画像です。
こちらからも手元がしっかり見える様、パソコンと携帯の2台使いで、Tさんの作業様子を確認しながらの教室となります。
別角度で同時に2画面で見ることによって、包丁の寝かせ具合等も細かくアドヴァイスできるので、できればこの様な2台使いが理想ですね。※尚、普通のスマホであれば【iVcam】をインストールすると可能です。
中底加工は包丁の刃が表に貫通したりすると、そこで“試合終了~”となります。
つまり、最初からやり直しということです。
私も20年近く前、初めてハンドソーンに挑戦した時、片足分は“試合終了”となりました。
余に悔しかったので、いまだにその失敗した中底は保管しており、生徒さんにも見せたりしているのですが・・。
ということで、Tさん焦らず、2週にかけてじっくりと作業進行中です。
尚、次回は掬い針を使って“土手”に下穴を空けていきます。