12足目のSさん・・・。
当工房にて沢山作成していただきましたが、なんと内羽根(balmoral)は初めてとのことです。
ハンドソーンウエルトも今回で6足目。ということで早速中底加工です。
もう手馴れたもんで、危なげなく“土手”を仕上げました。
木型もこれまでの“羽根物”で使用したものなので、今回は“仮履き”無しで、いきなり本靴製作へと突入です。
使用する革はアリニン仕上げの“ヌメ革”で色は“ショコラ”を選択・・・。
分かりにくいですが、初めてチャレンジした“シャコ留め”(閂)も無難にこなしております。
もう何度も掬い縫いの場面はこのブログでも載せてきたので、いきなり底付け場面へ・・・。※まあ写真撮り忘れてただけですが・・・。
本底のコバ周りとフマズ付近の厚みを包丁で調整し、糊を付けていきます。
圧着後、コバ周りを切りそろえ・・・、
こんな感じで・・・。Sさん毎回なのですがいつも“ダブルウエルト”です。
ダブルウエルトとは全周掬い縫いを施す仕様で、“シングルウエルト”(かかと周りは掬い縫いを施さない仕様)と比べると“ガッチリ”とした印象に仕上がるのが特徴ですね。
でもって、“ヒドゥンチャネル”・・。
もう何度もやってきたので、こちらもソツなくこなしてますね・・・。
出し縫いのピッチは『8』にし、ウィールにて跡を付けていき・・・、
こちらも、サクッと“出し縫い”終了~。
コバ周りを包丁でザックリ整え・・・、
木やすり➭ガラス・・・、更には
➭サンドペーパーでキレイに仕上げていきます。
※Sさん、本底のヤスリ掛け動画はコチラ⇩でご覧になれます。
仕上げに、コバと全体に“ぼかし染め”を施して・・、
木型を抜いて・・・、
完成~!!※ヒールの積み上げ行程は、別の靴ですが前のブログで載せておりますのでこちらでは割愛します。
なかなかいい感じで仕上がりました。
染め(ぼかし)もだいぶ慣れてきましたね・・。
ということで、Sさん次の13足目はローファーにチャレンジとのことです。