歴2年目で、かれこれもう10作以上は完成させているでしょうか・・・。久々ご登場のMさんです。
※Mさん過去作品の一部はコチラ➭帯マチ(捨てマチ)”ショルダーバッグ
➭蛇腹マチハンドバッグ
ご自身でご購入の“白いシボあり革”と、工房の“黒いシボあり革”をうまくバイカラーで組み合わせて作るみたいですね・・・。
因みに、これはあくまで試作(完成後はご自身で使う)用で、本チャンはまた別の革で進めるそうです。
完成後、実際自分で使ってみて、使い易さは勿論、サイズ感やアールのライン等を改めて改良する予定だそうで、もう殆どプロですな・・・。
なので、本チャンでは使えない傷等がある部分をなるべく目立たない部分で裁断し、コストを抑えて進めてます。※上の写真白い革、斜めに大きな折れ皺が付いていますが、購入時から付いていたものです。大きな革を(半裁等)で購入すると、どうしてもこういう部分は出てきてしまうんですね。
型紙も全て自宅で作成してこられました。(カレンダーの裏紙みたいですね。)
ちょっと変わった構造で、いわゆる“通し胴”(前胴と背胴が繋がった状態)なのですが、上部に穴を空けるように入れ口を持ってくるようです。分かるかな・・・。
真ん中の白いのが“胴”で奥の黒いパーツが“カブセ(フタ)”となり、右の細長いパーツが“通しマチ”という構造です。つまりメインパーツはこの3つということですね。
“胴”に丸い穴が4つ空いてますが・・・、
こんな感じで繰り抜いて“入れ口”としているわけです。
これだとチョットまだ完成形が分かりにくいと思いますので・・・、
“前胴”をこの様に折ってあげると、
いかがでしょう?これで何となく完成形はイメージ出来ましたでしょうか?
今回の“駒合わせ縫い”は片方のコバ(革の断面)が見えてしまう構造なので、縫い合わせる前に“コバ処理”をしておきます。
因みに『フェニーチェ』のベージュっぽい色を使用してます。
ということで、最後に“駒合わせ縫い”を施し・・・・、
※尚“駒合わせ縫い”については、文章だけの説明では分かり辛いので、興味のある方は是非こちらをご覧下さい。※リンク先は『一般社団法人 日本皮革産業連合会』の“皮革用語辞典”となります。➭皮革用語辞典 駒合わせ縫い
完成~!!
試作とは思えない仕上がりとなりました。