昨年、大ヒットした“anello”のリュックサック。
口金が入ったファスナー付きの入れ口が“ガバッ”と開くことにより、荷物の出し入れがし易いようで、いわゆる業界でいうところのF1~2層を中心に、相当売れたらしいです。
革等の高い素材を使わず、ひとつ2000円~5000円以内という廉価なのも、ヒットした一因のようですが・・、
今回Kさんは、このアネロのリュックを革を使って作る模様です。
まずは口金作り・・・。
理想的なカーブの型紙を作り、市販の口金の角度を替える為、ヴェンダーという道具を使って曲げていきます。
元の金具は、縦と横のラインが垂直でしたが緩やかな鈍角に仕上げていきます。
また、4か所曲げるわけですが、全て統一されたアールにしなければならないので、型紙作りは重要です。
この辺は、“ダレスバッグ”の口金作りと同じ考え方ですね・・・。
※以前ダレスバッグで“ハンドヴェンダー”を使った時の記事はこちら➭ダレスバッグ作り①~金具作り編
革は以前ご自身で購入し、まだ大分余っているという型押し革をメインに使っていくようです。
各パーツの下処理・・・。
ヘリ返しや、ファスナー・持ち手等の取り付け作業をし、
胴を繋げます。
構造としては、“分割通し胴”ですね。
裏地を付けた横マチと通し胴に内縫いを掛け・・・、
本体が仕上がりました。
最後に入れ口にファスナーと口金を取り付け・・・、
完成~!
なかなか複雑な構造でしたが、型紙からほぼ自力で作り上げた渾身の一作。
是非、周囲にガンガン自慢してください。