以前ご紹介した、オーダーバッグ製作の続きです。
※前回のブログはこちら⇒特注サイズでオーダーメイドの“トート&リュック”①~構造も特注です、の巻
依頼主の方にお選びいただいた“バラードブルー”の革・・・。
ややメタリックな感じの革でしたので、“写真と実際の色味が違うっ!”ということが後々無い様に、念の為、別角度の写真を再度お送りしたところまで前回ご紹介しておりました。
色味がお気に召されたようですが、依頼主の方がもう一つ気にされていたのが、サイズがかなり大きめの為、
“なるべく軽量化したい”
ということ・・・。
今回の革は“キップ”と呼ばれる、生後2年未満の成牛になる前の革で、厚みが1.2㎜程・・・。
他の色のものは1.3~1.5㎜厚、そしてやや堅め~堅め、といった革だったので、そういったこともこの革を選択された一つの理由かと思われます。
ということで、バッグ下部の方がこんな感じで仕上がりました。
構造としては、分割通し胴 + 横マチ 仕様・・・。一応同革にて“玉縁ち”にしてあります。
大容量のバッグ故、そこが沈まぬよう、1㎜厚のベルポーレン(芯材)を底板として埋め込み、大きめの底鋲で固定し、
内装は、最近よく使っているグレーの“ミンクスウェード”をあしらってみました。
そしてこちらが、バッグ上部分・・・。以前も記載しましたが、“ファスナーを完全に締め切る入れ口にしたい”、というご要望でしたので、上部はマチが無い構造で作成しております。
また、金具もご要望どおりゴールドにしました。
組み合わせてみて思いましたが、この青にとても合っているような気がします。
こちらは、リュックの肩ベルト用の根革部分。
ということで、9割5分完成~!
ファスナーの金具&引手で隠れておりますが、入れ口部分の両サイドは、ジャンパホックで側面に固定、もしくは取り外せるようになっております。
リュックとして背負うときは写真の様にホックで固定し、トートして持つ時はホックを外して2WAYで使用できるようになっております。
9割5分完成というのは、ベルトの長さをご本人に背負ってもらってから調整する為、まだPPテープと革ベルトを縫い合わせていないから・・・。※一応、尾錠仕立てになっているので、状況に併せ15㎝程は後からご自身で調整可能となっております。
お渡しの日、しっかりご希望の長さに調節してお渡しいたしました。