かばん教室で一通りの基礎を終え、トートやウエストポーチを作成していたYさん・・・。
本業は靴の木型に携わるお仕事をされているようで、
“かばんは少し飽きたので、次は靴を・・・・、”
ということで、靴作りに“鞍替え”です。
実は数年前に、別の靴教室で1足作っていたそうで、初めてではないとのこと・・。
木型は、その時のモノをご自身で改良したもの・・・。
少しサイズが小さかったようなので、お仕事の合間にご自身で修正したとのことです。
仮履きを履き、“ちょうどいい感じです・・。”
ということなので、木型はそのままで・・・、ただし、履き口周りのラインが少し気になったので、型紙だけを少し手直しし、
早速本番へ突入です。
尚、今回アッパーは“サイドエラスティック”もしくは“サイドゴア”と言って、文字通り両脇に“ゴム”が付いている“Slip-on”タイプのデザインです。
モノによっては“クリッピング”といって予め甲革に“癖付け”が必要なケースもありますが、ゴムの位置等、型紙作りの段階で工夫をすれば、クリッピングしなくても製作可能なタイプの靴です。
※因みに、クリッピングが必要かそうでないかのブログはこちらをご覧下さい。➭靴学校|サイドゴアだけどクリッピング・・・、する?しない?
革もご自身で用意された、ムラ感のある茶系のものを使い・・・、
サクッと、アッパーが完成。
こちらは仮吊り込みをしたところ・・・、いい感じです。
踵芯を漉き・・・、
本つり込み・・・。
中もののコルクを埋め、飾り押し縁を施し・・・、
vibramの本底を圧着し、グラインダーで削り廻して・・・、
完成~!
取り敢えず、暫くこの靴を履いてみて、履き心地をご自身で体感し、更に木型の精度を求めるべく、次も同じ木型で一足作る予定です。