逆吊りモカでラッ〇ルモカシン

2月からスタートしたHさん・・・。

某有名靴学校で2年間学んだ後、現在は都内で靴修理のお仕事をされているようです。

ひと通り靴作り(型紙作りから手縫い迄)は学んだものの、いわゆる“モカシン”の靴はその学校では教えていないらしく、

“アメリカのラッ〇ルモカシンの様な靴を、型紙作りから教えてほしいっ!”

とのこと・・・。

因みに現在の会社は、4月で退職し、その後別の靴関係のお仕事をされるようで、有休を使いながら週2のペースで型紙作りです。

あまり時間がないので、木型補正はこちらで行い・・、

一生懸命、型紙作ってます。


私が作成したものと比較し、誤差が無いか、ひたすら線を引きパターンを覚えていきます。

経験者とはいえ、全く初めてのパターンなので、実際に私も型紙を基に作成した革で、“逆吊り込み”を実演してみせます。

“逆吊り”とはこんな感じで、底面にではなく、甲側に革を強く引き、釘で固定していく方法・・・。

側面はそうでもないのですが、この辺からが一番しんどいところ・・・。

今回は2㎜強の厚い革を使っております。

本家の“ラッ〇ルモカシン”も、これと同様にかなり厚みのある堅い革を使用していると思われます。

モカシンスタイルの靴は、構造上どうしても芯材を入れることが出来ない為、アッパーそのものを丈夫にする必要があるからです。(因みに踵芯は入れようと思えば、入れられますが・・・。)

しんどい部分終了です。

あとは、甲部分と縫い合わせていくのですが、こちらも“合わせORおがみ”とか、“カブセ”とか、色々なパターンがあり、その縫い方によって、アッパーの取り方が変わってきます。

因みに今回は“カブセ”のパターンで・・・。

チクチクチク・・・と。

でもって底面はこんな感じで・・・、

取り敢えず、アッパー試作は完成~!

ところが4月に入り、新たな勤め先が決まったHさん、

“すみません、配属が九州になってしまったので、引っ越すことになってしまいました・・・。”

えぇ~っ!!

まあ、しょうがないですね・・・。

生憎完成まではいきませんでしたが、なんとか思い出しながら、是非向こうで完成目指して頑張ってください。