Hermèsのエールバッグをカスタマイズ~その壱

数年前にお母さまより譲り受けたという、こちらのバッグ・・。

依頼主様曰く、

“仕事柄いつもPCを持ち歩いており、どうしても重たいものを入れ過ぎてしまって・・・。”

とのことで、

あ~ぁ、キャンバス地の部分がボロボロに・・・。

ということで“これ直せますか?”と・・・・。

でもって、現物をよくよく見てみると、

私   ➭“えっ!! これって、エルメスじゃないですか?
依頼主様➭“うそっ! ホントですか?
私   ➭“ほら、ここ(金具部分)に【Hermès】て刻印されてますよ。
依頼主様➭“・・・・・。確かに・・、そういえば母は『結構高かったのよ』って言ってたような・・・。

ということで、ご本人エルメスとは知らずに使っていた模様・・・。

ご存知の方も多いと思いますが、数年前にかなり流行ったというHermèsの“エールバッグ”。

上部の蓋(カブセ)や持ち手部分【レザーパーツ】と、下の実際にモノを入れる袋部分【キャンバス地】が簡単に取り外しでき、その日の気分で簡単にカスタマイズできる、という構造がエルメスとしては当時かなり画期的で、1998年のデビュー以来かなりヒットした商品です。(2006年に一旦廃盤となりますが、比較的購入しやすい値段設定と人気の高さ故、2009年に[エールバッグ・ジップ]というモデルで復活しているようです。)

それにしても、キャンバス地はストラップを通す穴の周りや、角の部分は余りにも傷んでおり、且つ、修理後も重いものを入れて使いたい、ということ・・・。

そもそもこのバッグは、ストラップと本体が縫われておらず、重いものをいれてはいけない構造なので(あまりにも重すぎるとストラップが“スポっ!”と外れてしまう構造)、その点もご説明し、

“仮に補強などで修理をしても、そういった使い方だとまたすぐボロボロになりますし・・・、どうせならサイズや素材を変えて作り直した方が、お客様の使用する環境には合っているし、費用対効果も期待できるのでは・・。”

とご提案したところ、“ではその方向で・・”ということになりました。

ということで、1.5㎜厚のタンニンレザーで製作開始です。