かばんづくりの基本③~腕ミシン“TE-5&TE-6”【下糸編】

2年程前に、このブログの新しいカテゴリとして[鞄づくりの基本]を設け、腕ミシンの『上糸編』を書きあげておりましたが、『下糸編』がほったらかしとなっておりました・・・。スミマセン・・・。

ここ数ヶ月でまた新たな生徒さんが入り、ミシンの基本をお教えするタイミングで、『下糸編』が無いことに気づきましたので、新人さんは『上糸編』と合わせてご一読いただき、復習の材料にしていただければ、と思います。

もちろん新人さん以外でも、まだミシンの扱いが怪しい方も若干いらっしゃいますので、是非ブログ右下の『カテゴリ』から再度お読みください。

こちらが下糸(ボビン)を収納するところ・・・。ミシン正面から見て左側面から取った写真です。(写真はTE-6ですが、TE-5もほぼ同じ構造となっております。)

家庭用ミシン等と異なり、ハンドルを回すとボビン自体がクルクル回るわけではなく、ボビンケースが半円を描きながら行ったり来たりする仕組みとなっています。

下から時計廻りに動き、上の写真の赤線迄きたら、今度は反時計廻りになり・・・、

上の写真のように真下まで来たら、また反転(時計回り)、この動きが繰り返される形になります。

ボビンケースの蓋は、ケースが一番真下に来た時しか開きませんので注意してください。
また、この時、“抑え”は必ず上げておくようにしてください。
※抑えを下げたままハンドルを回すと、抑えが削られてしまいますので・・・。

蓋が空いたら、使いたい下糸のボビンをケースに差し込みますが、糸を引っ張った時ボビンが“時計廻り”になるように差し込んで下さい。

差し込んだら糸を引きながら、上の写真の様に溝(2つあります)に糸を通します。(青い太線が下糸です。)

この角度だと分かりづらいので・・・、

真横からの写真です。まだ分かりづらいので・・・、

更にズームアップしてみました・・・、お分かりでしょうか?

溝①⇒溝②の順で、写真の様に糸を溝に引っ掛ける感じです。

更に溝②の奥に、写真(青い部分)“爪”のようなものがありますので、奥から爪の下に糸を収めてください。

これが真横から見た全体像・・・。
この時、糸を引っ張ってみて、下糸にテンションが掛かっているか必ず確認してください。(若干抵抗があります。)

この状態になってしまうと分からないのですが、溝2つに糸がしっかり通っていないと、テンションが掛からず、糸が“スルスル~”と滑るように出てきてしまいます。(溝①が外れてしまっているケース。

もし、糸がスムースに出てきてしまうようなら、テンションが掛かっていない証拠ですから、再度ボビンを抜いてやり直してください。(⇒このミスが最も多い。ベテランさんでもたまにありますので・・・。)

ここまで来たら、後は簡単です。

左手で針に通した上糸(針穴への糸は左から右へ通してください。)を持った状態で・・・、

右手でハンドルを手前にゆっくり廻して(一回転のみ)あげると・・・、

上糸が下糸を絡めとりますので、上糸を軽く引いてあげると穴から下糸が出てきます。

これで、上糸・下糸のセッティングが終了・・・、いつでも縫える状態です。

因みに上の写真では上糸よりも下糸の方が太く見えます。今回は下糸を見えやすくするため敢えて太い糸をセッティングしましたが、上糸と下糸の関係性(太さ)も重要です。

原則は、“上糸の太さ”=“下糸の太さ”が良いのですが、下糸の方が1番手だけ細いケースもOKです。

“上糸”<“下糸”、の様に下糸の方が太かったり、下糸の方が2番手以上細い場合はNGです。(例えば上糸が8番で下糸が30番はダメ等々・・・、この場合下糸は8番か20番ならOK)

『上糸編』でも記載しましたが、ステッチが上手かそうでないかは差ほど問題ではありません。

それよりも、セッティングがしっかり出来ているか?の方が重要です。
ミシンは機械ですから、当然手縫いよりも圧倒的に早く、また正確で美しいステッチが出来るのですが、扱うのはあくまで人です。

扱う人が正しくセッティングしてあげなければ、無駄な時間が掛かりますし、当然綺麗なステッチになりません。

上糸・下糸のセッティング及び試し縫いは慣れてしまえば、トータル2~3分程で済みます。
しかし慣れていない方や、ミシンが久しぶりで忘れてしまっている方は10分~20分、下手すると30分以上掛かってしまう方もいらっしゃいますので、こちらも参考にしていただければ、と思います。