靴づくりの基本③~ポストミシン【下糸編】

2年程前に、このブログの新しいカテゴリとして[靴づくりの基本]を設け、ポストミシンの『上糸編』を書きあげておりましたが、『下糸編』がほったらかしとなっておりました・・・。スミマセン・・・。

ここ数ヶ月でまた新たな生徒さんが入り、ミシンの基本をお教えするタイミングで、『下糸編』が無いことに気づきましたので、新人さんは『上糸編』と合わせてご一読いただき、復習の材料にしていただければ、と思います。

もちろん新人さん以外でも、まだミシンの扱いが怪しい方も若干いらっしゃいますので、是非ブログ右下の『カテゴリ』から再度お読みください。

ポストミシンは“縦アームミシン”とも呼ばれ、革を縫うところは上の写真の様になっております。
通常はフタが閉まっておりますので、写真の様に横へスライドして開けてください。

ボビンケース中央を軸に“爪”がありますの、そちらをまず起こします。

ミシン台の上にオレンジのドライバーがありますので、そちらを使っていただくと簡単に爪が起きます。
※ボビンが入っている場合は同様に爪を起こし、使わないボビンを抜いてください。

その後、自分が使いたい色の糸が巻かれたボビンを爪から差し込み、爪を倒します。

ここで重要なのが、糸を引いてボビンが回転した時、ボビンが“反時計廻り”になるように差し込むことです。
※逆(時計廻り)だと、上手く縫えませんのでご注意ください。

回転方向が正しければ、上の写真“溝a”に糸を引っ掛けてください。(グリーンの線が糸です。)

更に、赤い爪上のモノの下を通って、“溝b”に引っ掛け、糸を垂らしておきます。(糸の長さは15㎝位垂らしておいてください。)

その後、針に上糸を通し(針穴の左⇒右へ)、糸を15㎝程出し、左手で持った状態で・・・、

右手でハンドルを手前にゆっくりと廻していきます。

すると上の写真のように、細長い爪(赤い部分)が回転し、上糸(オレンジ)が爪に引っ掛かり、更には下糸(グリーン)を絡めとっていくように動きます。

上糸と下糸が絡んだ部分がボビンの左端に来た段階で上糸を軽く引っ張ると・・・、

こんな感じで、スルッと穴から下糸が出てきますので、引っ張り出してください。

これで、上糸・下糸のセッティングが終了・・・、いつでも縫える状態です。

あと、上糸と下糸の関係性(太さ)も重要です。

原則は、“上糸の太さ”=“下糸の太さ”が良いのですが、下糸の方が1番手だけ細いケースもOKです。

“上糸”<“下糸”、の様に下糸の方が太かったり、下糸の方が2番手以上細い場合はNGです。(例えば上糸が8番で下糸が30番等はダメ・・・、この場合下糸は8番か20番ならOK)

『上糸編』でも記載しましたが、ステッチが上手かそうでないかは差ほど問題ではありません。

それよりも、セッティングがしっかり出来ているか?の方が重要です。
ミシンは機械ですから、当然手縫いよりも圧倒的に早く、また正確で美しいステッチが出来るのですが、扱うのはあくまで人です。

扱う人が正しくセッティングしてあげなければ、無駄な時間が掛かりますし、当然綺麗なステッチになりません。

上糸・下糸のセッティング及び試し縫いは慣れてしまえば、トータル2~3分程で済みます。
しかし慣れていない方や、ミシンが久しぶりで忘れてしまっている方は10分~20分、下手すると30分以上掛かってしまう方もいらっしゃいますので、こちらも参考にしていただければ、と思います。